新型コロナウイルスの感染拡大に伴いレースの延期や中止が続いていた2020シーズンのJプロツアーが、いよいよ明日から開幕する。
7月17日時点で更新されたレースカレンダーでは、Jプロツアーは明日からの群馬3連戦を皮切りに、交流戦も含めて全13戦が予定されている。例年20戦前後で行われていることを考えるとレース数は減少してしまったが、日本はもとより世界中が大混乱に陥っている現状を踏まえれば、開催されるだけでもありがたいと考えるべきだろう。
そんな状況の中で開幕する今季のJプロツアー。まず何よりも重視しなければいけないのは、レース会場を感染拡大の場に決してしないこと。仮に感染者が出てしまうようなことがあれば、さまざまな声はあれど、どうしても開催に対して批判的な意見に支配されてしまうことは想像に難くない。主催者側が十分な感染防止対策を施すのはもちろんのこと、出場する選手やチームスタッフ、取材するメディアの全員が「国内サイクルロードレース界を自分たちで守る」という気持ちを持つことが大切だ。
また、開幕3連戦のプレビューに入る前にひとつ書き留めておきたいのは、この開幕3連戦が今季初レースになる選手がほとんどということだ。既にシーズンインできている選手であっても最後のレースは3月ということを考慮すると、ほとんどの選手が100人近くの選手と集団走行することから数カ月遠ざかっている。そのため、まずは集団落車を引き起こさない走りをすることを期待したい。短縮されたシーズンということもあり目に見える結果を残したい選手が多いと思うが、落車で結果を失ってしまうことほどもったいないことはない。加えて、新型コロナウイルスの感染拡大を瀬戸際で食い止めようと懸命にその職にあたっている医療現場が逼迫する中、落車による救急搬送でその負担を増やしてしまう事態に陥って欲しくはないと切に願っている。
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