本日28日(土)から、今年の全日本選手権シクロクロスが開幕した。明日は男女のU15、U17、ジュニア、U23、エリートが開催される。宇都宮ブリッツェンの小坂光が出場する男子エリートは、大トリの大会最終レースとして14:10スタートだ。
前日試走を取材したが、雨だったこともあって路面はマッドコンディション。明日の天候次第で路面コンディションはまだまだ変わっていくため、コースを見ての予想はまだ難しいと感じている。
しかし、優勝争いを演じる選手たちの顔ぶれが大きく変わることはないだろう。
エリート初出場にして初優勝の期待がかかるのが、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)。ここまで3戦行われたJCXナショナルシリーズすべてで勝利を収めており、明日のレースでもレースの主導権を握れる立場にある。
対抗馬となるのは、3連覇がかかるチームメートの前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)か。JCXナショナルシリーズで織田に勝利を奪われ続けているものの、常に表彰台を獲得する安定した走りは見せているだけに、3連覇の可能性は高い。
その他の有力選手としては、沢田時(チームブリヂストンサイクリング)、横山航太(シマノレーシング)、山本幸平(ドリームシーカーMTBレーシングチーム)などの名前が挙げられるだろう。
個人的に期待しているのが、小坂光(宇都宮ブリッツェン)と竹之内悠(ToyoFrame)のベテラン2選手。
おそらくマッドコンディションになるであろうレースでは、トラブルやミスが何も起こさずに1レースを終えられることはまずない。そうなった時に求められるのは、修正力と精神力。豊富な経験を持ち多くの苦労を重ねてきた小坂と竹之内はマッドコンディションのレースに対応できるだけのテクニックを持っており、精神的にも充実しているだけに大崩れすることもない。
独特の雰囲気が流れる全日本選手権という大舞台で、有望な若手・中堅選手に押され気味だったベテラン選手勢が意地の走りを見せてくれることを願っている。
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