明日から始まるJプロツアー宇都宮ラウンド。
第4戦宇都宮クリテリウムは栃木県宇都宮市の清原工業団地内に設定された1周2.2kmの周回コースを23周回する50.6km、第5戦の宇都宮ロードレースは同市の宇都宮市森林公園周辺に設定された1周6.7kmのコースを11周回する73.7kmで争われる。
まず、明日の宇都宮クリテリウムだが、基本的には集団ゴールスプリントになるだろう。
というのも、これまで何度かコースに変更が加えられながら6回行われてきた宇都宮クリテリウムで、逃げ切りの展開になったのは2016年の1回のみ。それ以外はすべて集団ゴールスプリントで勝敗が決しているからだ。今年もコースに変更が加えられているが、これまでの流れを考えると集団ゴールスプリントになることが濃厚だろう。
それを裏付けるように、集団スプリントにしたい有力チームも多そうだ。まず、ホームレースとなるチームランキング首位の宇都宮ブリッツェンは、昨年、一昨年と集団スプリントを制している小野寺玲、鈴木龍、大久保陣とスプリント力のある選手をそろえる。同ランキング2位の愛三工業レーシングチームも大前翔、岡本隼というスプリンターを抱えており、ゴールスプリントに持ち込みたいところだろう。チームランキング3位のマトリックスパワータグもエーススプリンターの吉田隼人での勝負をイメージしているはずだ。
また、今シーズン初戦となるチームブリヂストンサイクリングも今レースに名を連ねる。トラック競技で数多くの実績を残すスピードマンをそろえる同チームは、ほぼ間違いなくゴールスプリント勝負に持ち込みたいはず。こうして見ると、有力チーム勢のほとんどがゴールスプリントを意識しており、流れは自然とゴールスプリント寄りになると思われる。隊列勝負をどのチームが制するのかに注目したい。
あと、個人的には、久しぶりにJプロツアーの舞台に帰ってくる辻善光の存在にも注目している。
一方、日曜日の宇都宮ロードレースは、暑さも加味されて、例年以上のサバイバルレースになる可能性があると予想する。中盤以降は常に前、前の意識を持ってレースを進めなければ勝負に絡むどころか、レースを完走することも難しい展開になるのではないか。中盤以降に先頭に枚数を多く残せたチームがレースを有利に進められるのは間違いないだろう。
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