本日、サイクルスポーツマネージメント(株)から、鈴木譲の移籍に関するリリースがあった。
2014年に宇都宮ブリッツェンに加入した鈴木譲は、自身が勝利を狙うエースやセカンドエースとして、また、チーム戦略を完遂するために身を粉にして働くアシストとして、チームの中で大きな影響力を持つ選手だ。
彼が在籍したこの7年間でチームは数多くの勝利を挙げ、そして順調な進化を遂げてきたが、彼が果たした役割はとてもつもなく大きいと感じている。
個人的に強く印象に残っているのが、2016年のツール・ド・北海道。
増田成幸が第2ステージで挙げた、同レース史上に残るおよそ50kmにわたる単独逃げ切り勝利。この勝利の裏には追走集団内のさまざまな思惑のズレもあったと思うが、スプリント力のある鈴木譲が脚を温存できる状態でその中にいたことも大きかった(事実、鈴木譲はダミアン・モニエが単独で飛び出した後の追走集団のスプリントの頭を取ってステージ3位に入っている)。
また、最終日の第4ステージ。最後の上りを増田とともにクリアした鈴木譲がその後の集団をまとめて、そのままゴールになだれ込む状況を作ったことで増田にとってもチームにとっても初となる、UCIステージレースでの総合優勝を手繰り寄せることができた。
これ以外にも、増田が残してきた数々の勝利の傍には、必ずと言っていいほど鈴木譲がいた。
そして、このタイミングだからこそ書いておきたいのが、昨年の全日本選手権だ。
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